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音楽の遺産も親の全面支援もない…韓国の「クラシック新人類」チョ・ソンジン(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.23 16:50
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20日(現地時間)、ポーランドのワルシャワ・フィルハーモニーホール。第17回ショパン国際コンクールの入賞者が発表される瞬間だった。10人のほとんどの決選進出者のそばには親や家族がいた。だが最も注目されていた優勝者のチョ・ソンジン氏(21)は1人で立っていた。感激する親の姿は生中継の画面で見られなかった。

チョ氏の母親は同じ場所にいた。だが、ひょっとして写真に撮られないかと心配して遠くに離れていた。チョ氏の父親は「第1次から決選、受賞者発表までソンジンの母親は遠くから見守るだけだった。演奏はソンジンがすることであり、親は前に出ないことにしていたから」と話した。彼は匿名を要請し、記事化も望まなかった。「ソンジンが幼少時からしていた決心」という話だけを伝えた。子供が自ら音楽をして親は助けるばかりだったという意だ。チョ氏の父親は大手建設会社の社員で母親は主婦だ。2人は「影の両親」として有名だ。チョ氏の師匠であるピアニストのシン・スジョン氏は「子供が自ら分かって学びながら成長していけば、静かに後押しだけをする両親」と紹介した。

 
かつて韓国を輝かせた音楽家の後ろには熱情的で献身的な親たちがいた。また親の音楽的遺伝子を受け継いで才能を開かせる演奏者がいた。だが、その公式が変わりつつある。ショパンコンクールで韓国人として初めて優勝したチョ・ソンジン氏が代表的だ。チョ氏の両親は子供の成長を助けるだけで前に出ることはない。

故イ・ウォンスク氏は献身的な母親の象徴のような人物だった。チェリスト鄭明和(チョン・ミョンファ、71)・ヴァイオリニスト鄭京和(チョン・ギョンファ、67)・ピアニスト兼指揮者の鄭明勲(チョン・ミョンフン、62)3氏の「鄭トリオ」を育てた。ソウルで成功していた飲食店をたたんで子供たちのために米国に移住し、韓国料理店をする苦労もいとわなかった。娘が演奏するホールの客席の椅子1つひとを直接修理するのも母親の役割だった。音楽の遺伝子を受け継ぐのも1つの公式だった。チェリストのチャン・ハンナ氏(33)の母親は作曲を学んでいたし、ヴァオリニストのサラ・チャン氏(35)は父親がヴァイオリニストだ。


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    音楽の遺産も親の全面支援もない…韓国の「クラシック新人類」チョ・ソンジン(1)

    2015.10.23 16:50
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    21日(現地時間)、ポーランドのワルシャワ・フィルハーモニーコンサートホールで開かれた「第17回ショパン国際ピアノコンクール」授賞式会場で優勝者チョ・ソンジン氏が2位となったカナダのシャルル・リシャール=アムラン氏と手をあわせている。(写真=ショパン国際コンクール2015)
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