【コラム】和解と共存の韓日中「ソウルProcess」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.14 08:33
こうした状況を克服するには、欧州のように融合した地域アイデンティティーが至急に確立されなければならない。このため頻繁な交流と多様な対話チャネルを通じてこの地域の構成員の間に高い信頼資産が蓄積されるべきであり、今からでも歴史認識に対する間隙を狭め、歴史問題が政治化・安保化されないよう強靭な自己節制が必要だ。また過去への執着と過去への回帰を捨てるべきであり、国内政治が国民を民族主義に導いてはならない。しかしこれは全員が長く忍耐心を持って成し遂げる高難度の課題だ。
この過程で各国のそれぞれ異なる民族的気質、すなわち中国の万邦来朝、日本の脱亜入欧、韓国の排他的帰属意識が長期間にわたり融合することで、一つの地域アイデンティティーが形成されるよう誘導していく必要がある。