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【コラム】和解と共存の韓日中「ソウルProcess」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.14 08:33
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こうした状況を克服するには、欧州のように融合した地域アイデンティティーが至急に確立されなければならない。このため頻繁な交流と多様な対話チャネルを通じてこの地域の構成員の間に高い信頼資産が蓄積されるべきであり、今からでも歴史認識に対する間隙を狭め、歴史問題が政治化・安保化されないよう強靭な自己節制が必要だ。また過去への執着と過去への回帰を捨てるべきであり、国内政治が国民を民族主義に導いてはならない。しかしこれは全員が長く忍耐心を持って成し遂げる高難度の課題だ。

この過程で各国のそれぞれ異なる民族的気質、すなわち中国の万邦来朝、日本の脱亜入欧、韓国の排他的帰属意識が長期間にわたり融合することで、一つの地域アイデンティティーが形成されるよう誘導していく必要がある。

 
長い間中断されていた韓日中首脳会談が今月末にソウルで再開される。このように韓日中の首脳が集まって葛藤を解消し、懸案を議論し、未来を設計する会合を持つのは時宜を得ていて、今後も続けていかなければいけない。しかし3カ国の国民の胸に過去に対する感情のしこりが純化されずに残っていて、お互いを眺める視線(Horizon)も一つに集まっていない。こうした状況を克服するには、和解と融合を模索する影響力ある純粋な民間対話チャンネルの活性化が強く求められる。

こうした意味で韓日中首脳会談直前の今月29-30日にソウルで開催される民間レベルの「韓日中ソウルプロセス(Seoul Process)」創立会議は、北東アジアの和解と共存を追求する最初の構想として注目される。韓国が中心的な役割をする韓日中ソウルプロセスは今回の創立大会を皮切りに、毎年4月末にソウルに各国の賢人および未来世代が12人ずつ、計36人が集まる。このように外交・安保、経済、歴史・文化、環境など各分野の知性が集まって各国の考えと価値、歴史意識など異質な要素を融合的に同質化させていくだろう。

今後、韓日中首脳会談と韓日中ソウルプロセスがお互い押し合い引っ張り合いながら、北東アジアを繁栄の共同体を越えて平和の共同体に昇華させるのに伝導体の役割をすることを期待したい。

鄭徳亀(チョン・ドック)NEAR財団理事長


【コラム】和解と共存の韓日中「ソウルProcess」(1)

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