【コラム】危機の韓国造船業、捨てるべきものは捨てろ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.28 15:15
歴代政権発足初期の公共機関の人事は意外性が多かった。朴槿恵(パク・クネ)政権の産業銀行と輸出入銀行の人事もそうだ。過去の政権は退任経済官僚の指定席のように運営したが、今回は特定大学出身の経済学者が任命された。経済官僚出身は危機収拾能力ではプラスの評価を受けてきた。両銀行とも造船業の不振による深刻な危機という点で経済学者にトップを交代したのは意外だ。大手術が必要な外傷患者の主治医を外科から内科に変えた格好だ。
2000年代初期から過熱様相を見せてきた造船景気は、2008年のグローバル金融危機以降、急速に冷え込んだ。2010年には城東造船が、2013年にはSTX造船が銀行の管理に移った。現代重工業・サムスン重工業・大宇造船も赤字だ。今年4-6月期の大手3社の営業損失は4兆8000億ウォン(約5000億円)。こうした傾向が続けば、近いうちに時価総額がすべて消える。