韓国の携帯電話の貿易特化指数は２０１２年０．５９、２０１３年０．６３と上昇する兆しを示したが、昨年（０．４９）から下落傾向に転じた。アップルにおされ、中国勢に追撃された結果だと解説される。サムスン電子の世界携帯電話市場シェアは２０１３年から下落に転じたが、中国ファーウェイ（華為）は２０１０年０．２３％からシェアを毎年伸ばして昨年３．３６％を占めるに至った。

鉄鋼部門では韓国の競争力が大きく改善されたものの、急成長している中国が追い越すのを許してしまった。鉄鋼業界では、低価格製品を相次いで出す中国鉄鋼会社が品質まで改善して躍進を遂げたと分析した。

韓国の造船業種の貿易特化指数は２００９年０．８７から１－３月期０．８４と３．４％下落した。中国は同期間６．５％上昇した。ことし１－３月期の中国造船指数は０．９９を記録した。現代重工業など大手３社が無理な海洋プラントの受注で兆単位（ウォン基準）の損失を出し、回復が容易ではない状況だ。

韓国の自動車業種の貿易特化指数は２０１１年０．８４をピークに以降は下落に歯止めがかかっていない。昨年０．６９に続きことし１－３月期には０．６３を記録した。半面、中国の同期間における指数は－０．８２と２００９年と同じだった。現代自動車が中国市場で主要車種の価格を下げるなど、中国自動車は無視できない競争相手に台頭している。

韓国ディスプレイの１－３月期の指数は０．７５で、２００９年よりも１３．８％下落した。だが、中国は－０．１７で同期間に４５．２％改善された。また、中国の家電指数も同期間に４８．７％上昇した。

半導体と石油化学はまだ中国とは大きな差で韓国が先んじているものの、長期的な脅威は避けられない見通しだ。

■貿易特化指数（ＴＳＩ）

ｔｒａｄｅ　ｓｐｅｃｉａｌｉｚａｔｉｏｎ　ｉｎｄｅｘ。特定業種の純輸出額（輸出額－輸入額）をその国の総交易額で割って算出する。１に近いほど輸出比重が高いことを意味する。輸出競争力を調べる指数として活用されている。


韓国主力産業、輸出競争力に「赤信号」…円安に加えて元切り下げが影響（１）