【社説】朴大統領が「MERSとの戦争」指揮を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.06 13:59
中東呼吸器症候群(MERS)が手の施しようがないほど拡散している。5日にも5人の新規感染者が発生し、計41人に増えた。空軍元士の感染が確認され、平沢(ピョンテク)聖母病院で3次感染者が2人発生した。ソウルの大型病院の応急室で3次感染者も出てきた。最初の患者と同じ病室を使った70歳代の患者が死亡した。連日、良くない状況が続き、国民の不安指数が限界点に上がっている。ソウルの地下鉄ではマスクをしている人が大きく増えた。
こうした状況にもかかわらず、MERS戦争に責任がある青瓦台(チョンワデ、大統領府)・セヌリ党・保健福祉部が5日、朴元淳(パク・ウォンスン)市長の「MERS関連の市民向け発表」を一斉に非難した。朴市長が前日の深夜、ソウル大型病院の医師がMERS症状が表れた状態で患者を診療し、再建築組合総会に出席したことを公開したが、これを問題視したのだ。青瓦台とセヌリ党は「MERSとの戦争」で何をしたからといって朴市長を非難するのか分からない。特に失敗を繰り返した福祉部には朴市長を非難する資格はない。