<「革新」取り戻す日本企業>合併後1年間は構造改革…世界最大利益の新日鉄住金(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.03 11:02
東京から東に車で1時間半ほどかかる千葉県。2012年の新日本製鉄と住友金属の合併でアルセロール・ミタルに次ぐ世界2位の鉄鋼企業となった新日鉄住金の君津製鉄所があるところだ。東京ドーム220個分の広さのこの製鉄所は、大分製鉄所とともに年間粗鋼生産量1000万トンを超える新日鉄住金の最大製鉄所の一つだ。
先月9日、この製鉄所の熱延鋼板工場内は熱気が充満していた。赤く熱されたスラブがガタガタといくつかの圧縮ローラーを通過した後、ドンという音を立てながら熱延鋼板が出てきた。しかし君津製鉄所は来年3月末、高炉3基のうち1基の稼働を中断する。昨年、鋼管生産ラインを茨城県の鹿島製鉄所に移転したのに続き、2度目の生産ライン調整だ。
製鉄所が高炉の稼働を中断するのは人の心臓を取り出すようなもので、日本でも20年ぶりのことだ。新日鉄住金の関係者は「合併を通じて重複する事業領域をなくし、生産効率を高めるため」と理由を説明した。「日本企業は構造改革に受動的」という声はもう昔のことだ。ライバル企業と合併し、主力事業も果敢に整理し、収益性の改善に力を注いでいる。