韓国の尹炳世（ユン・ビョンセ）外交部長官は２９日、安倍晋三首相が来月行う米国上・下院合同演説と安倍談話の発表と関連して「年内にある２度の機会が日本にとってひとつの試験台になるのではないかと思う」とし「もしこの機会を逃すことになれば日本のリーダーシップに大きな傷を残すだろう」と明らかにした。

尹長官は同日、韓国の放送局ＫＢＳ（韓国放送公社）の時事番組『日曜診断』に出演し、「歴史認識問題は韓国政府だけの関心事ではなく国際社会でも、過去にドイツ指導者が見せたようなはっきりとした態度を日本も示すべきとのコンセンサスがある」と伝えた。

尹長官は韓日首脳会談について、「対話のための対話ではなく、一歩でも先に進めるような進展した会談になるべき」とし「さまざまなチャネルを通じて歴史問題を含む懸案を進展させる努力している」と説明した。尹長官はまた、「（韓国が）歴史問題に執着するなどの印象を与える必要はない」とし「両国間の重要な問題と（歴史問題は）分離していきながら、過去に日本の指導者が示した歴史認識から後退することがあってはならない」と明らかにした。