【コラム】「習近平思想」が誕生するのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.11 16:07
最近、中国を眺める人々の関心を引く出来事があった。先月末から人民日報など中国メディアが特筆大書している習近平の「四個全面」がそれだ。四個全面とは「全面的な小康社会建設」「全面的な改革深化」「全面的な依法治国」「全面的な党建設」をいう。習近平が昨年12月の江蘇省視察当時に初めて提起した後、今年に入って繰り返し強調している言葉だ。人民日報はこれを中華民族の復興を導くための戦略的布石だと規定した。これに関し、ついに習近平時代の中国の進む方向を提示した「習近平思想」が誕生するのではという解釈が出ている。
中国共産党は理論型政党であることを自負する。毎時期、自分たちが進むべき方向を理論で確立する。1921年の創党以来、中国共産党を支配したのはマルクス-レーニン主義だった。しかし35年の遵義会議以降、毛沢東指導体制が確立され、「毛沢東思想」が登場した。毛沢東思想の核心は、マルクス-レーニン主義を中国の現実に合うよう発展させたものだ。労働者でなく農民を革命の主体としたのがそのような例だ。