【社説】原発再稼働のものさしはただ安全だけだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.01 13:15
3年前に設計寿命の30年を迎え停止していた原子力発電所の月城(ウォルソン)1号機の再稼働が決定した。原子力安全委員会は賛成多数で月城1号機の稼動を2022年まで延長する許可案を通過させた。老朽原子力発電所の再稼働決定は2007年に設計寿命を迎えた古里(コリ)1号機が10年間の運転延長を決めたのに続き2番目だ。委員会の決定は韓国原子力安全技術院(KINS)の安全性評価を基に行われた。大規模自然災害などに備えた専門家検証団によるストレステストと国際原子力機関(IAEA)の安全点検も経たという。
そうだとしても韓国政府と該当機関は再稼働に先立ち月城1号機の安全確保に万全を期さなければならない。2011年の東日本大震災の時の福島原子力発電所事故は原子力の2つの顔を如実に示しており、昨年のセウォル号沈没事故以来安全は韓国社会の最大関心事になった。月城1号機の再稼働が委員会の3回目の審査で決まったのはこれとかみ合っているだろう。韓国政府は今回の審査過程で提起された一部安全基準補完措置を取り、反発する住民とのコミュニケーションも強化することを望む。原子力発電所に対する不安と不信が拡大したのは原子力発電所納品不正も一役買っていることを理解しなければならない。