【社説】李完九首相候補にかける期待=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.24 11:58
朴槿恵(パク・クネ)大統領が昨日、新首相候補に李完九(イ・ワング)セヌリ党院内代表を指名し、一部の青瓦台(チョンワデ、大統領府)秘書陣交代人事を発表した。李首相候補の重用説は以前から政界に広まっていた。しかし院内代表の任期満了(5月)前に早期起用したのは、執権3年目を迎え、党青関係、対野関係を改善し、国政運営に新しい風を吹き込むという朴大統領の意志が反映されたとみられる。チョン・ユンフェ文書流出事件、ウム・ジョンファン前青瓦台行政官の文書背後発言波紋に続き、サラリーマンの公憤を招いている年末調整問題など、相次ぐ悪材料による民心離反と支持率低下を防ぐために朴大統領が動いたという点で、首相の交代は遅い感じはするが幸いだ。
しかし刷新と疎通を要求してきた民心の声を十分に受け入れたかという点では、国民の期待と要求には大きく至らない人事だった。まず、国政混乱と紀綱弛緩を招いた責任の中心にいる側近秘書官3人と金淇春(キム・ギチュン)秘書室長を留任させたのは残念だ。朴大統領は青瓦台組織改編の後続作業が残っているという理由で「当分」という札を付けて金室長を留任させ、チョン・ホソン第1付属秘書官にも現在の席を維持させた。李在万(イ・ジェマン)秘書官は総務秘書官職は維持するものの、人事委員会に出席しないようにした。アン・ボングン秘書官は自分が所属していた第2付属秘書官室が廃止されたことで、広報パートに水平移動するという。