「世の中が嫌い、IS参加方法を教えてほしい」…“キム君”模倣懸念=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.22 10:03
10日にトルコのキリスで消息を絶った18歳の韓国人少年“キム君”事件を契機にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じ国際テロ組織である「イスラム国」に参加する方法や構成員との接触方式などに対する問い合わせが続いている。青少年の間で“キム君”模倣症候群が広がるのではないかとの懸念も拡大している。
実際に20日午前に70人水準だった少年のツイッターのフォロワーは1日で5倍以上増え370人を超えた。少年のフォロワーの一部は少年が接触したイスラム国側関係者を見つけて直接メッセージを送ったりもした。ある韓国人は「イスラム国の一員になりたいので参加する方法を教えてほしい」という内容をイスラム国側関係者に送った。するとこの関係者は「祈祷を止めるな」という返答を送った。別の韓国人は「私は16歳の韓国人男性だ。世の中が嫌いだ。行動することを望んでいるが方法を知らない」と、少年と接触したイスラム国関係者にアラビア語でメッセージを残した。京畿(キョンギ)大学犯罪心理学科のイ・スジョン教授は、「英雄になりたく、批判力が弱い青少年がイスラム国参加を自我実現の方便として利用することができる。もし少年がイスラム国の広報に利用されれば問題が深刻化しかねない」と話す。
専門家らは現実の生活に不満が多い一部青少年がイスラム国に抱き込まれる可能性が大きいと指摘する。イスラム国は拉致された人たちを斬首するなど蛮行を日常的に行う過激団体だが、SNSでは自分たちの共同体を「地上の楽園」と描いている。家と電気料金、食料品などが無料だと宣伝する。ある中東地域専門家は、「イスラム国から脱出した人々はそうしたことは事実ではないと証言する」と話した。若い世代を狙いゲームなどを活用した広報動画を制作し配布するのもイスラム国の特徴のひとつだ。韓国の国民がイスラム国に参加した場合に処罰する法条項も適切なものがない。湖西(ホソ)大学ベンチャー大学院のパク・デウ教授は、「サイバー安保法制定などを通じサイトへのアクセスを遮断することを考慮しなければならない」と主張した。これと関連し放送通信審議委員会は22日に通信審議小委員会を開きイスラム国と関連した書き込みを遮断する内容の案件を緊急上程する計画だ。