【社説】保育園での児童虐待、なぜこんな状況になったか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.16 10:29
仁川(インチョン)の保育園暴行は絶対にあってはいけない、とんでもない事件だ。保育士が4歳児が倒れるように顔を殴りつけたのも衝撃だったが、その子供が暴行にあった後とった行動に、さらにあっけにとられた。泣いたりぼんやりしていたりするのではなく、すぐに起きて床に落ちたキムチを拾って口につめ込んだ。子供が暴力に慣れているのではないかという疑問と恐怖をかもし出した。
最近になって保育園での暴行事件が頻繁に発生している。富川(プチョン)の保育園では昼寝をしないとして子供を頭の高さまで持ち上げて投げ落とすことを数回繰り返す場面が公開されたのもわずか1カ月前だった。この5年間で保育園での児童虐待は754件にもなり急激な増加スピードだ。2012年の135件から2013年には232件に増えた。2012年に無償保育が拡大して保育市場がぐんと増えた一方、インフラや質的サービスが追いつかないためだ。量的成長に重点を置くが質的水準はむしろ後退するという、典型的な韓国型の弊害が繰り返されたのだ。