原油価格と株価が同時に下落…その背景にあるものは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.15 09:52
世界の主要株式市場が先週末に揺れ動いた。米ダウ指数は1.8%下がった。欧州の株価は2.5%前後の下落となった。最近の株価の推移を考慮すると大きな揺れだ。引き金は国際原油価格の急落だった。米ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)価格は1バレル当たり57.81ドルまで急落した。金融危機の渦中だった2009年6月以降の5年間で最低だ。国際エネルギー機関(IEA)が「来年の原油需要は今年よりさらに減る」と予想したのが禍根だった。
ブルームバーグは、「(株価急落は)驚くべき反転」とした。どのような意味だろうか。世界経済研究院(IGE)の司空壱(サゴン・イル)理事長は、「原油価格下落はエネルギー輸入国にとっては金融緩和も同然。実体経済には良いニュースだ」と話した。原油価格が下がれば石油会社など一部銘柄を除く大部分の株価は上昇できるという話だ。ところが先週末は株価が反対に動いた。2000年以降あまり見られなかった原油価格と株価下落の同調化だ。