【中央時評】無条件に朴槿恵を攻撃する「冷笑勢力」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.03 10:42
韓国社会には、朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する「冷笑勢力」がある。規模は大きくないが執着は強い。彼らは朴大統領が成功した大統領になることには、これと言って関心がない。これらの心理的背景はさまざまだ。朴大統領が成功すれば次の大統領選挙の状況が難しくなるという判断、朴正煕(パク・チョンヒ)の維新独裁への色濃い反感、当選を助けたのに代価をもらえなかったという背信、知識人ならば永遠に権力を攻撃しなければならないという強迫観念、自分の境遇に対する腹いせ、これでもないあれでもなくただ世の中や権力に対する猜忌(さいき)…。
冷笑勢力は冷酷だ。大統領の長所は花札の札のように隠し、短所はタマネギの皮のようにはがす。「大統領制において大統領は無限責任」としながら絶えず大統領を攻撃する。大統領や青瓦台(チョンワデ、大統領府)の小さな誤りに目をむいてすごみながら、野党や反対勢力の脱線には寛大だ。彼らは物腰柔らかに「大統領は強く、野党は弱い」と話す。この国の冷笑勢力にとって大統領を攻撃することは、子犬を足でけるごとく簡単なことになってしまった。