【コラム】「金正日は暴君…嘘つきとは言わない」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.19 10:46
黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長をはじめとする北の幹部3人が10月4日、サプライズ訪韓してから1カ月半が過ぎた。南北が高官級会談を経て首脳会談の道に進むという期待は薄れた。保守団体のビラ散布が足かせとなった。若い指導者の金正恩が執権初期の紆余曲折を経て強力な対話メッセージを送ったが、空しく消えつつある。対話を拒否する強硬派の位置づけばかり強まった。
南北は朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領時代の1972年、7・4南北共同声明で相互誹謗・中傷禁止に合意した。盧泰愚(ノ・テウ)大統領時代の1992年に合意した南北基本合意書付属合意書では、お互いビラを飛ばさないことにした。それでも朴槿恵政権は憲法上の表現の自由を取り上げながら止めることはできないと述べた。冷戦時代にも南北関係改善のために禁止したことだが、今はやむを得ないということだ。「統一テバク(テバク=bonanza、大もうけ/大当たり)」のスローガンが空しく聞こえる。