【コラム】女性の商品化はもうやめよう=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.30 13:02
韓国の各種メディアに登場する女性の姿はこの5年間ずっと歪曲され、多くの人々を心配させている。雑誌・看板・ポスター・地下鉄、そしてテレビ広告には、一様に蠱惑的なポーズをとる女性であふれている。20年ほど前なら「ソフトポルノ」と見なされていた姿だ。時々、男性モデルを出すこともあるが、特に女性の身体的な特性を活用しようとする広告業界の試みは、その終わりが見えないほどだ。彼らは人間の隠密な欲求に働きかけ、消費者の判断を曇らせ、人間の持って生まれた魅力を低俗に変質させ、即刻的な満足と即興的な消費を引き出すのに余念がない。今はまさに女性の商品化時代だ。
女性を商品化しようという戦略は女性、特に若い女性に深刻な影響を及ぼす。年齢が若いほど各種メディアが投げかける隠密なメッセージに誘惑され、「肉体的な魅力が自分に最も重要な問題」と考えるからだ。特に若い女性はこうした隠れたメッセージを無批判的に受け入れ、「商業化された性」こそが自分を表現したり社会的に認められるのに必須の要素と考えたりもする。最近、就職のための面接で業務遂行能力より容貌がますます重視される雰囲気も、こうした容貌至上主義をあおっている。高い費用をかけて面接用の写真を別に撮り、志願する会社の業種に合う面接用のヘアスタイルまでも流行している。