【社説】映画『鳴梁』、リーダーシップ渇望する韓国社会の自画像
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.05 10:46
忠武公・李舜臣(イ・スンシン)将軍を素材にした映画『鳴梁(ミョンリャン)』が「李舜臣症候群」を呼び起こしている。『鳴梁』は連日、韓国映画の興行記録を塗り替えながら韓国社会に封切り6日目の4日に最短期間での累積観客500万人達成という新記録を打ち立てた。
李舜臣将軍は普段から、尊敬される歴史的人物で1位を占めてきた。そんな人が『鳴梁』を通じて今さら脚光を浴びる理由には、時代状況の反映を挙げることができる。国民は最近になってセウォル号惨事などを体験しながら無気力で無能な指導層に失望している。それと共に強力なリーダーシップや道徳性、未来に対するビジョン、現実の困難を打開する不屈の精神を備えた指導者を渇望している。国民はこうした現実の欲求を、映画消費を通じて噴出しているのだ。