【時論】安全にするなら費用を負担すべき=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.16 15:58
安全システムは私たちの生命を左右する。生命は何ものにも変えられない。物質的にはいくら豊かになっても愛する家族、友人の死の前には全が無意味だ。したがって安全システムは十分な費用と時間をかけてしっかり改善しなければならない。何かの問題が発生すれば。すべてその問題で熱く燃え上がり、時間が過ぎれば鍋のように冷めてしまう過ちを再び犯してはいけない。これまで聖水(ソンス)大橋・三豊デパート・大邱地下鉄など数多くの大事故が起こったにもかかわらず、その後の安全システムは特段良くなっていないように見える。
安全システムを根本的に強化するには、表面にあらわれた原因分析だけでなく、そのような事が起きることになった根本的な社会環境やシステムまで徹底的に把握してしっかりした対策を作らなければならない。費用も徹底的に分析しなければならない。このような観点で見ると、政府の対応は始まりからして残念だ。セウォル号事件の徹底した真相調査はまだ開始すれしていないが、政府は災難事故のコントロールタワーとして国家安全処を首相傘下に設置して海洋警察は解体すると発表した。国家安全処の具体的な機能やこれまでの海洋警察の業務処理などは今後決めるという。これまで各種事故は韓国社会の「はやくはやく」の文化から始まった。ところが今回の安全システム強化対策の初めのボタンも「はやくはやく」の慣行から抜け出せずにいる。