【噴水台】ある日本人青年のフリーハグ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.10 09:03
見るたびに「あれはいったいなぜやるのだろう」と思っていたことのひとつが「フリーハグ」だ。最近では流行が過ぎたが、一時は明洞(ミョンドン)や弘大(ホンデ)の繁華街を歩けば「抱きしめてあげます」というプラカードを持った人たちと度々出会った。抱擁で破片化された現代人の孤独を癒やし、連帯感を分かち合おうという趣旨で始まった運動であっても、連帯感というのはそんなに簡単に生まれるわけが、と考えた。
先週末、ある日本人の友達がフェイスブックに上げた動画を見て感情がこみ上げた。「日本人が韓国でフリーハグをしてみた」というタイトルをつけたこの動画は桑原功一というある日本人青年が2011年と2013年の2度にわたりユーチューブに上げた映像だ。韓国と日本の国旗に「Free-Hugs for Peace」と書かれた紙を掲げた青年がソウル市内を歩いていく。その上に「僕らはよくお互い憎しみあっていると言われる。でも僕は、お互い平和を求める心は一緒だと信じていたんだ」という字幕が流れる。