オバマ米大統領ら主要７カ国（Ｇ７）首脳は５日（現地時間）、「北朝鮮の継続する核開発と弾道ミサイル開発を強く糾弾する」と明らかにした。

Ｇ７の首脳はベルギー・ブリュッセルで４、５日の２日間、首脳会談を開いた後、北朝鮮の核問題を含め、４０項目にのぼる共同宣言文を発表した。

共同宣言文の３６番目の項目でＧ７首脳は北朝鮮問題に言及し、「北朝鮮は既存のすべての核兵器を廃棄し、核・ミサイルを含むすべての弾道ミサイル開発計画を放棄しなければならない」と要求した。また「北朝鮮は国連安保理決議案と２００５年９月の６カ国協議で合意した内容を誠実に遵守するべきだ」と求めた。

首脳らは共同宣言文で北朝鮮の人権と関し、「国連北朝鮮人権調査委員会の報告書が指摘した北朝鮮の組織的かつ広範囲な人権じゅうりんに深い懸念を表明する」とし「北朝鮮は直ちにこうした人権弾圧を是正しなければならない」と促した。さらに、北朝鮮政権が拉致問題などについても国連機構と誠実に協議するべきだと明らかにした。Ｇ７の首脳は「我々は北朝鮮政権の人権侵害に対し、責任を問う案を用意するため協力を続けている」と強調した。

今回の会談は当初ロシア・ソチで主要８カ国（Ｇ８）首脳会議として開催される予定だったが、ロシアのウクライナ強制編入に対する抗議の表示として、ブリュッセルでロシアを除いた７カ国会談で開かれた。