【コラム】これからは「できないものはできない」と言おう=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.02 11:38
「できません。」
バス運転手の返事は断固たるものだった。お金をより多く出すと言った。それでも返事は同じだった。「できません。」
3月にスイス・ジュネーブで体験したことだ。最終作業中であるジュネーブ・モーターショー会場と前夜祭の行事を見て回った。遅い夕食を食べて宿舎に到着した時間は午後9時を越えていた。モーターショー開幕日である翌日の取材が心配だった。プレスセンターに早く行かなければ席を取るのが難しいと聞いた。午前6時頃に出発しても7時過ぎにやっと到着する距離であった。ラッシュアワーも避けなければならなかった。ところが貸切りバスの運転手はまったく聞く耳を持たなかった。ガイドが何度も話をしたが効果がなかった。「バスの運転手が夜間に最低9時間の休息を取るのはスイスでは義務だ。そうしなければ私が処罰を受ける。バスに運行記録測定装置がついている。」