【時論】米国の「アジア回帰」政策と韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.22 10:14
だが問題は韓中間、日中間、中・東南アジア間、そして韓国・北朝鮮間の地政学的紛争が、軍事力による地政学的ゲームにゆだねられているという事実だ。まるでウクライナをめぐって欧米とロシアが地政学的ゲームを行うことのように。現在の紛争地域である尖閣諸島(中国名・釣魚島)を見てみよう。この島が崩れれば黄海・東シナ海・南シナ海が崩れるだけに、韓国も中国の威嚇について日米と戦略的利害を共有している。ここにセクエスターによって米国防予算が自動削減されれば、米軍の危機対応能力は急激に落ちる。この空白を埋めるためにも韓国と日本の「補完的指導力」が要求されている。オバマ大統領が執拗に韓日関係の改善を要求して韓日米の三角同盟をまとめようとする理由もここにある。
だが、問題は単純ではない。韓国は中国との経済交流が拡大し、北核問題を解決するためにも中国を意識しなければならない。このような韓中関係を無視した韓日米軍事同盟の復元は近視眼的だ。むしろ韓中関係の潜在的可能性を共に生かす韓日米のソフトな三角関係を検討する必要がある。そうなると北核問題や日本の軍国主義化を同時に管理しながら東アジアの平和と民主化を達成する戦略的な軸になれる。