【コラム】韓国サービス産業にかけられた“過剰な期待”(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.10 13:38
これにも増して、多くのサービス業はサービス提供者と顧客が同じ場所にいなければならないという特性上、国際交易が難しく、従ってサービス業の依存度が高まれば国際収支問題が生じやすい。サービス輸出が非常に発達したという米国の場合も、サービス部門の貿易収支の黒字はGDP対比1%程度にしかならない。製造業をはじめとする商品分野で上げるGDP4%に達する赤字を埋めるには到底及ばない。後進国の中でサービス業輸出を成功させたというインドの場合も、サービス部門の黒字はGDP対比1%なのに商品部門の赤字は5%だ。
規模の問題もある。医療産業が最も良い例だ。今、韓国政府は医療産業を輸出産業として育てようとしている。医師の数が人口1000人あたり2人でOECDでは最下位から3番目(OECD平均は1000人あたり3.2人)という国で果たして医療を輸出産業化すべきかという問題は別にしても、世界のどこにも医療輸出で大金を稼いでいる国はないということを考慮しなければならない。