「金正恩執権後の国政戦略に一貫性はまったくない」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.12.22 12:54
北朝鮮民主化ネットワークのキム・ヨンファン研究委員は、「北朝鮮は当面金正恩(キム・ジョンウン)1人体制が維持され、張成沢(チャン・ソンテク)派の粛清は1000人未満で終わるだろう」と予想した。キム委員は20日、中央SUNDAYとのインタビューで、「張成沢処刑は彼の立ち位置が危険水準と判断した金正恩の独自の判断によるもの。金正恩が北朝鮮の国政の軸に位置し、当面は崩壊する可能性はないように見える」と話した。主体(チュチェ)思想派学生運動の元祖から北朝鮮人権運動家に転向したキム委員は、韓国で北朝鮮に対する理解が最も深い人物の1人に挙げられる。彼が張成沢処刑後の北朝鮮情勢について口を開いたのは初めてだ。
――張成沢はなぜ処刑されたと考えるか。
「金正日は金正恩を後継者に内定した2007年から自身が2011年12月に死去する時まで金正恩に権力維持のための用人術を助言したという。張成沢と李英鎬(イ・ヨンホ)前北朝鮮軍総参謀長に役割を任せて助けを受けるが、彼らの立ち位置が一定水準を超えたと判断すれば必ず倒さなければならないと教えただろう。金正恩が昨年李英鎬を粛清したのに続き今年張成沢を処刑したのはそうした脈絡から行われたものとみられる。すなわち『いまや叔母の夫の立ち位置や勢力は危険水準だ』と判断して倒したという話だ」