韓国に嫁いだベトナム女性、韓流ドラマとかけ離れた現実に…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.23 12:56
◆韓流ドラマとはあまりに違う現実
昨年11月基準で韓国に滞在する結婚移住女性のうち24%(4万7000人)がベトナム出身者だ。中国同胞(朝鮮族)を除いて最も多い。過去1年だけでも6586人のベトナム人女性が韓国人男性と結婚した。ほとんどが「成功した国際結婚」へと貧困脱出を夢見る女性たちだ。彼女たちの大多数がタントゥエンのようにメコンデルタ地域の出身だ。韓国に向かう結婚移住の女性は、実家に送金できるという希望を持って渡っている。韓流ドラマの中の華やかな生活も彼女たちをあおる。現実とは違うと思いながらも、宝くじに当選するのを期待するような気持ちで荷造りをする。だが夫はドラマの中の主人公とはほど遠い。2010年調査によれば、韓国の国際結婚家族の60%が月200万ウォン以下の低所得層だ。費用を最小限に抑えるため性急に進められる結婚は副作用をもたらす。
韓国人の夫も、期待が外れるのは同じだ。同じ東洋人、儒教文化圏という考えで結婚をすすめるが両国の家族関係や規範の差は大きい。父系の血統を重視する韓国の家父長的な規範は、母娘関係を特別に重視するベトナムの慣習とは互いに合わない。早く子供を産んで代を引き継いで妻が韓国人として生きるよう願う夫と、実家を助けようとする妻は互いに対立することになる。これによって2004年147件だった韓国・ベトナム夫婦の離婚は、昨年1992件を記録した。8年で13倍に増加したのだ。