【噴水台】旧態依然な統制方式で若者を訓育できるか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.29 10:58
私が通った大学には禁婚制度があった。この学則のために私たちは、同期生が結婚して学校を辞めるのを見守らなければならなかった。そうするうちに4年生の時、私たちのクラスに復学生が入ってきた。結婚して子供を産んだ先輩であった。もちろん秘密だった。私たちは全員秘密を知っていたが誰も口外しなかった。もしかしたら先生も黙認していたのかもしれない。皆の沈黙の中で無事に卒業を迎えた。卒業式の日、夫・子供とともに来た先輩とちょうど会った。私はただ一度にっこり笑って席を離れた。
私は当時も今も、この学則に目をつぶったことについて呵責を感じない。制定当時には切迫した理由があったとしても、すでに私たちの時代には時代錯誤的な学則にすぎなかった。それでもただ単に伝統だという剥製化された理由だけで時代に合わない学則を守る学校を見て、むしろ原則に対する反感を持っていたりした。人が定めた原則というのは過去の経験の産物に過ぎない場合が多い。当時の私たちが口を閉ざしたのは、過去を守ることで同時代や未来の価値を逃してしまわないためだった。