コーエン米財務次官「金正恩の資金探しに関心」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.31 08:34
米国のオバマ政権の対北朝鮮制裁を総括し“金融の死神”と呼ばれるデービッド・コーエン米財務省テロ・金融情報次官は30日、「金正恩(キム・ジョンウン)第一書記とその一家の資金を探すことに関心を持っている」と話した。コーエン次官はこの日午後、ソウル世宗路(セジョンノ)の在韓米大使館で、中央日報をはじめとする韓国の5つの報道機関とインタビューをして「米国の対北朝鮮制裁の目的は、大量殺傷武器(WMD)の開発を難しくして北朝鮮指導部を圧迫し、道筋を変更するようインセンティブを提供すること」としながら「このため北朝鮮が変化するまで圧迫を加えるだろう」と明らかにした。彼はしかし「金正恩の資金がWMD開発に使われたと思うか」という質問には「コメントしない。探すまで待ってみるのが良いようだ」と即答を避けた。
コーエン次官は「対北朝鮮制裁が効果をあらわす兆しがある」として「国際金融システムについての北朝鮮のアプローチがかなり崩壊し、武器代金支払いのためにもペーパーカンパニーや代理人を前面に出したり現金の札束を使ったりしなければならない状況」と説明した。彼は最近キューバから武器と砂糖を載せて北朝鮮に向かう途中でパナマ当局に摘発された清川江(チョンチョンガン)号事件について「北朝鮮の切迫した状況を見せたもの」と評価した。北朝鮮の在来式武器の質が悪くて関心を持つ国が少ないだけでなく、代金の支払いも難しくなっているという分析だ。