【コラム】奇誠庸、ファーガソン、そしてツイッター問題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.08 15:37
英プロサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドの前監督アレックス・ファーガソン卿は一言で選手を統制した。2011年5月、ファーガソン監督は記者会見でこう語った。「ツイッターは人生の浪費だ」。
当時ツイッター問題が浮上したウェイン・ルーニーなど一部の選手を狙った発言だった。ファーガソン監督は、選手がツイッターやフェイスブックなどSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で露骨に感情を表すことを叱った。彼の語録はこう続いた。「生きながらできることは数百万種類だ。どうせなら図書館に行って本を読め」。
この名言を今、骨身にしみるほど痛感しているのが奇誠庸(キ・ソンヨン、24)ではないだろうかと思う。奇誠庸は韓国サッカーの未来を担う選手だ。中盤で水が流れるようにパスを通し、攻守を調整する奇誠庸のボディーコントロールは、間違いなく一次元高いサッカーだった。その奇誠庸が世論の集中砲火を浴びている。秘密フェイスブックでチェ・ガンヒ前韓国代表監督を誹謗したことが明らかになったからだ。奇誠庸はすぐに謝罪したが、波紋は広がっている。大韓サッカー協会はすでに「奇誠庸の行為が懲戒対象になるかどうか検討する」と明らかにした。最悪の場合、奇誠庸は2014年ブラジルワールドカップ(W杯)に出場できない可能性もある。サイバー空間では「永久除名しろ」という激しい反応まで出ている。