【コラム】韓国内で激化する世代間の就職戦争(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.05 15:37
雇用に関する限り、40代の不満も30代には劣らない。青年失業解消のために政府が提供する各種青年創業支援制度での青年は39歳までだ。さまざまな悩みの末にさんざん苦労して創業を決心した40代の中年の家長たちは、これ以上青年ではないという理由で支援対象から除外される。世代葛藤は最初は20代と50代が対立し、20代と30代が働き口を争い、30代と40代が必死に競争する様相に広がっている。働き口をめぐる世代葛藤が社会のいたる所で全方向的に広がっているのだ。
近頃広がっている世代間の働き口争いの根本的な原因は、雇用先が不足しているというところにある。新しい雇用先ができないから既存の知れた雇用先をめぐってさまざまな世代が競争するのだ。このような局面で政界が出したような特定世代を狙った雇用先拡大方案は、必然的にそのほかの世代の反発を呼ぶほかはない。働き口競争は勝者がいれば必ず敗者が生まれるゼロサムゲームであるためだ。このような世代間競争の構造を打ち破ることができる唯一の道は、経済全体に新しい雇用先を供給することだ。ロバ1頭をめぐって誰が乗るか悩むのではなく、もう1頭をさらに用意する方法を見出そうということだ。
◇雇用先増やす成長方式を見出してこそ