韓銀総裁「成長回復の支援に重点」（２）
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.27 13:15
しかし消費者物価上昇率は昨年７－９月期から２期連続で１％台と安定している。こういう状況について、「物価は安定しているが成長しないデフレ局面の入り口に韓国経済が差し掛かっているにもかかわらず、韓銀が手を打たない」という批判が少なくなかった。一部では、韓銀が新政権と歩調を合わせるために利下げのタイミングを測っているという指摘もあった。
金総裁はこうした見方を否定しなかった。「通貨政策と財政政策はお互い補完的な関係にあるため、協議して効果を極大化させるのがよい」という理由だった。こうした流れから、金総裁のこの日のメッセージは、新政権発足、経済成長を重視する経済チームの人選などで利下げ環境が熟したという判断と読み取ることができる。年２．７５％で維持されている政策金利は近く引き下げられる可能性がさらに高まったという解釈が可能だ。韓銀は利下げとは別に、市中銀行を相手に総額限度貸出（韓銀が市中銀行に中小企業への融資実績などに応じて金利を市中より低い水準で貸し出す制度）など直接的な通貨放出カードを取り出す可能性もある。
韓銀総裁「成長回復の支援に重点」（１）