大統領標章の鳳凰は鳳凰ではなかった=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.04 11:20
朝鮮時代に鳳凰は竜とともに君主を象徴する動物だった。その伝統は現在まで続いており、鳳凰2羽が向かい合って立ち、その間にムクゲが描かれた図案が大統領を象徴する標章に使われている。
だが、一部専門家は現在使用されている大統領標章が伝統様式とは異なると指摘する。雄である鳳と雌である凰にわけられる伝統的な鳳凰の姿と違い、2羽の形が全く同じということだ。祥明(サンミョン)大学のキム・ナムホ教授は、「朝鮮時代の王室では鳳の尾に花などを飾り、雌である凰のものより華麗に表現し形を変えていた。大統領標章は2羽が雌雄の区別なく同じなため極端に解釈すれば鳳凰ではなく鳳鳳や凰凰になる」と話した。 実際に昌徳宮(チャンドックン)仁政殿(インジョンジョン)の天井、大造殿(テジョジョン)の煙突など朝鮮時代の王室宮廷に装飾された鳳凰の紋様では2羽の鳳凰の尾の形が違い、互いが明確に区別される。