【取材日記】麗水万博も切れなかった不正の鎖
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.01 09:49
「どうして市庁で3年間も回収された商品券の量と執行金額を照らし合わせずにいられるのか」。
取材過程で会った麗水(ヨス)市民協会のキム・テソン事務局長が声を荒げた。麗水市庁の職員が3年2カ月にわたり麗水市の商品券回収代金28億ウォン余りをはじめ公金76億ウォンを引き出す間、上司や監査を担当した職員は何をしていたのかという指摘だった。彼は「地域経済課で商品券回収代金がしっかりと支給されているかだけ見ても今回の不正は防ぐことができた。30万市民が力を合わせて万博を立派に行った麗水が再び “不正都市”の烙印を押されるようで残念だ」と話した。
キム氏が「再び」という表現を使ったのは、2010年のオ・ヒョンソプ前市長によるわいろ事件のためだ。オ前市長は業者から7億ウォン余りのわいろを受け取り、これを市長選期間中に地方議員にばら撒いた。この事件で市議会議員26人のうち7人が議員職を失い道議会議員も4人が起訴された。このうち市議会議員2人は4月に刑が確定し12月の大統領選挙と同じ日に補欠選挙で後任を選ぶ。「麗水は2年6カ月にわたり補欠選挙中」という愚痴混じりの話が出てくるのもこのためだ。