【社説】知的障害者のくやしい獄中生活5年
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.28 12:53
犯罪者を捜査し裁く刑事司法システムは誤判の危険性を内包している。判事と検事が罪のない被疑者・被告人はいないか絶えず尋ねなければならないのはそのためだ。特に社会的弱者に対しては最大限防御権が確保されるようにしなければならない。水原(スウォン)駅野宿少女殺人事件を見ると裁判所と検察がその責任を全うしていないことを確認できる。
一昨日ソウル高裁は傷害致死容疑で懲役刑が確定され5年間服役した路上生活者チョン氏に対する再審宣告公判で無罪を宣告した。2007年5月に水原駅近くの高校で家出した少女(当時15歳)を暴行して殺害したという容疑が晴れたのだ。裁判所は、「主要証拠であるチョン氏と共犯カン氏の自白趣旨陳述が一貫しないだけでなく客観的に合理的とみられないなどその信憑性は認め難い」と明らかにした。一言で言うと自白に依存した不十分な捜査でチョン氏が5年もくやしい獄中生活をしたという話だ。