【社説】韓国大統領候補、日本の失敗を反面教師にすべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.25 13:24
大統領選挙候補の間でようやく経済成長の話が少しずつ出始めている。 遅い感があるが、成長の方向にも目を向けたことを歓迎する。 私たちは、福祉拡大と経済民主化も重要だが、経済成長が根底になければならないと繰り返し強く注文してきた。 その間、大統領候補は福祉と経済民主化を強調してきた。 雇用創出の核心である経済成長にはあえて背を向ける雰囲気だった。 しかし増税を含む財源対策のない福祉拡大は危険なギャンブルだ。 経済民主化論争も株式の持ち合いなど“財閥たたき”に変質した感じだ。
今の韓国経済には「L字型」長期不況に突入する兆しが表れている。 グローバル不況の中、ウォン高ドル安も急速に進み、輸出環境はよくない。 すでに7-9月期の成長率は1%台に落ちることが確実視され、来年の成長率も2%台に下方修正する経済予測機関が後が絶たない。 先日は造船業界トップの現代重工業が創社以来初めて希望退職者を募集すると発表した。 受注量が当初の目標値の34%にとどまり、やむを得ず出した対応策だ。 造船・海洋プラントなど事業多角化を順調に進めた現代重工業さえも職員1割を削減する状況なら、他の企業はどれほど事情が深刻だろうか。