【コラム】対日本戦略を見直そう(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2012.08.21 16:49
天皇は日本の形式上の国家元首だ。 しかし神格化した天皇の存在をむやみに取り上げたという点で、日本社会の世論が沸点まで駆け上がった。 進歩性向の日本メディアさえも韓国大統領に「失礼」を繰り返し、攻勢を緩めていない。 日本では「幼稚だ」「レベルが低い」「真っ青になった」などの侮辱的な表現までが登場している。
天皇にまず訪韓を要請したのは李明博大統領だ。 08年4月に日本を訪問した際、李大統領は天皇に言及した。 日本が先に天皇の訪韓に言及してもないのに、韓国の大統領が訪韓を要請しておき、今になって「過去の謝罪」の前提条件を付ける姿に、日本が問題を提起している局面だ。
日本のこうした世論には決して同感はしないが、日本に向けて繰り広げた私たちの戦線が無分別に拡大したという印象は否定できない。 天皇の訪韓要請に関する前後の順序を見ると、少なくともそうだ。 形式はすなわち名分だ。 名分で劣勢になると自ずと追い込まれるものだ。 独島訪問後に出てきた李大統領の発言は、こうした点でやや不利だ。