【社説】韓日中協力の枠が揺れてはならない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.20 15:41
ソウルの中心、光化門(クァンファムン)広場の近くに韓日中3カ国協力事務局(TCS)がある。 北東アジアの平和と共同繁栄のビジョンを実現する目的で昨年9月に開設された。 3カ国間の協力をより効率的かつ体系的に管理し、発展させるため、常設事務局を韓国に設置しようという3カ国首脳間の合意に基づいて開設された国際機構だ。 ここで働いている3カ国の外交官は最近、頭を悩ませている。 独島(ドクト、日本名・竹島)と尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐり、韓国と日本、日本と中国の領土紛争が膨らんでいるからだ。
申鳳吉(シン・ボンギル)TCS事務総長は「2国間の領土紛争が多者レベルの3カ国間協力にすぐに支障をきたすことはないとみている」と述べながらも、「紛争が長期化する場合、3カ国間協力の土台自体が揺れることもある」と心配している。 過去の歴史に連係した領土問題が足かせとなり、3カ国間の未来志向的協力事業が進展しない事態が生じるかもしれないということだ。 現在のような雰囲気なら、11月にカンボジアで開催される「ASEAN(東南アジア諸国連合)+3(韓日中)」首脳会議で、従来の慣例を破って韓日中3カ国の首脳が会談をしなくても不思議ではないという話まで出てきている。