【コラム】韓日情報保護協定は不倫なのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.02 11:15
日本に対しては外交的礼儀など無視して荒々しく出ても構わない。こう考える人たちは意外に多い。政治指導者からそうだ。金泳三(キム・ヨンサム)政権当時は大統領が「日本をしつけ直す」と豪語したことがある。外交的には到底口にすることはできない言葉だった。金大中(キム・デジュン)政権初期にはすべて終わった漁業交渉を再度行おうとし、海洋水産部長官が東京に飛んで行きもの乞いに近い「はえ縄漁業交渉」をした。これもまた外交的に納得するには難しい行動だった。このほかにも大小のトラブルは少なくない。ほとんどが純粋な外交関係よりも韓国内の政治状況が投影され広がったものだ。
外交はよく内政の延長という。その中でも対日外交は特に内政との関連性が大きい。時には内政の消耗品になることも、激しければ排泄物に転落する場合もあるのではないかと思うほどだ。
政治争点として広がった韓日情報保護協定もそうだ。正しいならばあふれる非難を突き破って強行するか、非難されるのが恐ろしければ最初からしなければよかったのに韓国政府はどうしたのか。隠蔽しながら推進し署名式当日に取り消してしまった。よりによって第2延坪(ヨンピョン)海戦10周年記念日に安保と関連した協定をそのように処理しても良いのか。不倫でも犯して見つかりよろよろと退く姿のようではないか。卑怯だったり、無能だったり、鈍感だったり、力が抜けていたり、実務経験のない人がコントロールタワーにいたり、そうでなければこれら全部が重なったかもしれない。