サムスン、特許争いの勝機をつかんだが…実益は…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.22 09:46
サムスン電子は20日(現地時間)、オランダ・ハーグ裁判所で、昨年4月にアップルとの訴訟戦が始まって以来1年2カ月目で初めて勝訴した。しかし現地報道機関と専門家は「半分の成功」と評価している。サムスンが得る実益は限られているということだ。ハーグ裁判所はサムスンが提訴した特許4件のうち1件に対してのみ侵害を認めた。
裁判所の判決文を分析すると、2件は特許侵害でないと判決し、残り1件は特許の効力自体がないと判定した。また特許を侵害した対象もiPhone3GS、iPhone4、iPad1、2のような旧型モデルに対してのみ認めた。アップルの最新モデルiPhone4SとニューiPadに入る部品は、クアルコムがすでにサムスンに特許料を支払ったため侵害ではないと見なしたのだ。判決の効力が及ぼす時間・空間的な範囲も限られている。裁判所は2010年8月4日以降にオランダ内で販売されたiPhone・iPadに対してのみ損害賠償金額を算出できると提示した。
現地メディアは「オランダは人口1600万人ほどの比較的小さい市場であるため、損害賠償金額は大きくないかもしれない」と予想した。何よりも特許侵害が認められたとしても、標準特許であるため、ロイヤルティーの金額は大きくないと予想される。