温情主義が育てた“論文盗用コリア”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.18 08:32
延世大医大のイ・ヒョンチョル教授チームは00年11月、「天然インスリンと似た機能をする類似インスリンを開発した」として世界的な科学専門誌「ネイチャー」に論文を掲載した。しかし08年4月、イ教授チームに解雇されたハン研究員が論文ねつ造疑惑を提起し、真偽調査が始まった。延世大側は当時、「研究倫理真実性委員会の調査が終れば、イ教授に責任を問う」と明らかにした。イ教授は同年8月、「ネイチャー」に論文の撤回を要請した。続いて疑惑提起から10カ月が過ぎた09年2月、委員会はイ教授に対して停職2カ月の懲戒処分を下し、同年4月に論文も撤回された。すべての事態はこれで終わった。イ教授は現在も教壇に立って後輩の学者を教えている。
06年、東国大韓医大のキム・チョルホ教授は論文データ盗用疑惑のため、学校研究倫理委員会に回付された。キム教授はすぐに辞任した後、成均館大に移った。キム教授は09年にも数十件の論文盗用疑惑を受けた。韓国研究財団は「キム教授をすべての国家研究事業から排除する」と宣言したが、キム教授も教授職を維持している。