北朝鮮の最高司令官就任１カ月を迎える金正恩（キム・ジョンウン）中央軍事委員会副委員長が来月１６日の金正日（キム・ジョンイル）総書記の誕生日に合わせ大規模軍事パレード（閲兵式）を指示したことが２９日までに確認された。韓国政府当局者は、「北朝鮮が最近平壌（ピョンヤン）に近い美林（ミリム）飛行場に陸海空軍現役将兵と予備役軍人らで構成された労農赤衛隊など大規模軍兵力を集結させて閲兵式の練習をしている姿が韓米情報当局にとらえられた。金正日の誕生日を迎え閲兵式をするものとみられる」と話した。同当局者は、「金正恩の指示により閲兵式の準備が行われているものと承知している」と付け加えた。

北朝鮮が軍創建記念日の４月２５日、政権樹立日の９月９日、党創建記念日の１０月１０日など主要記念日に閲兵式を行ったことはあるが、金正日誕生日に閲兵式をするのは今回が初めてだ。当局者は「暴風戦車と装甲車、対空砲火、ミサイルまで練習に動員されている。動員された戦力がすべて閲兵式に参加した場合には歴代最大規模になるだろう」と説明した。

最近北朝鮮が新型地対空ミサイル「ＫＮ－０６」の開発を進めており、弾道ミサイルの改良も進めているという情報もあり、今回の閲兵式で新型兵器が公開されるか注目される。北朝鮮が昨年１２月１７日の金正日死去後に初めて迎える誕生日に閲兵式を行うのは金正恩体制の早期安定を内外に誇示するための意図という観測も出ている。