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【中央時評】金正日死去、北朝鮮体制、南北関係(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.29 15:53
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2011年、私たちは世界史と民族史の方向軸が大きく旋回していることを目睹した。 東日本大地震は世界を戦慄させ、自然災害と環境と文明に対して本質的な問いを投じた。 中東とアラブに広がった民主化の波は、いかなる教義や権力も、自由と民主主義に向かう人間の意志を永遠に抑圧することはできないという点を確認させた。 ほとんどすべての先進国を巻き込んだ経済危機と富裕層増税運動は、資本主義の限界と生命力を同時に見せた。

2011年の出来事のうち、韓国の過去・現在・未来をともに考えさせるのは北朝鮮での事態だ。 金正日(キム・ジョンイル)総書記の急死と関連して最も深く考えさせるのは、彼が残した遺産があまりにも大きくて重いという点だ。 生命・人権・自由・平等・民主主義・福祉・開放・反核・平和・統一など普遍価値に関連して、彼が統治した時期の最終決算は何か。この問題の否定的な結果に対して、歴史の中の彼はどんな答弁を準備したのか。

 
もっと大きな問題は現在と未来の可能性の次元だ。 世襲の最も大きな問題は、そして近代共和主義が世襲王朝体制を必ず打倒しようとした理由は、思想・理念・体制・政治・政策で「父親否定」が不可能なためだ。 今日の北朝鮮の現実を存在させた金日成(キム・イルソン)・金正日時代の要因を‘価値中立的’に考慮すると、金正恩(キム・ジョンウン)体制が発展するには、父親の時代を越えて祖父の時代まで否定・克服・修正しなければならない。 こうした二重否定を果たして遂行できるのか。血統・遺訓・世襲はそれまでの結果をさらに加速させるだけだ。 韓国の反復される自己否定が招いた自己肯定・自己発展から北朝鮮は何を学ぶのか。

さらに20年間にわたった父親の権力継承・構築過程とは違い、2年足らずのそれでは、安全性を担保できるかどうかも不確実だ。 権力理論に照らして過度に急速な権力集中と偶像化は、逆説的に「権力談論」と「権力現実」の乖離による不安定性を傍証する「異常現象」であり得る。 20年間かかった金正日継承時点の荒唐な「崩壊論」と比較すると、2年にすぎない金正恩継承体制の過度な「安定論」はもう一つの偏向だ。 金正日継承時にはなかった中国の迅速かつ反復的な支持表明も、事実上の「承認」表示として、外部はもちろん内部の挑戦勢力に対する厳重警告の意味を持つ。 北朝鮮体制の不安定化の事前遮断意志であるのは明らかだが、こうした安定化は対中隷属の強化を意味するだけだ。 特に、今日の「韓半島安定化」の意味は、北朝鮮の安定のことをいうからだ。


【中央時評】金正日死去、北朝鮮体制、南北関係(2)

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