脱北者保護放棄の日本政府、“人権軽視”の批判避けられず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.09 08:37
日本政府が中国の要求を受け入れ、中国内の日本公館に脱出しようとする脱北者をこれ以上保護しないと約束したと読売新聞が8日に報道した。これによると、日本政府は今年初め「中国の国内法を尊重し、脱北者を公館外から公館に連れ込まない」と誓約した文書を中国政府に提出した。同紙は、「北朝鮮に配慮する中国の圧力に譲歩し、中国での脱北者保護を事実上断念したもの」と指摘した。
発端は2008~2009年に中国遼寧省瀋陽の日本総領事館が受け入れた脱北者5人の日本入国問題だった。中国政府はこれらを「「不法な越境者」と規定し出国を認めず、このため脱北者らの公館内滞在期間が2年8カ月に及んだ。日本側は事態解決のために昨年末「脱北者を保護すべきでない」とする中国側の主張に「留意する」と口頭で伝えたが、中国公安当局は難色を表明した。結局日本政府は中国公安の要求通りに今年初めに誓約書を提出した。こうした曲折の末に脱北者は5月に日本に来た。