韓国プロ野球を代表する投手の尹錫ミン（ユン・ソクミン、２５、起亜タイガーズ）、柳賢振（リュ・ヒョンジン、２４、ハンファ）が米メジャー進出を選択した。

その間、日本プロ野球から注目されてきた両選手は最近、メジャーリーグ最高の代理人スコット・ボラス氏と契約をしたことが確認された。両選手と契約したことで、ボラス氏はクリーブランド・インディアンズの秋信守（チュ・シンス、２９）を含む韓国選手３人を保有することになった。

右投げの尹錫ミン、左投げの柳賢振は、０８年北京オリンピック（五輪）で韓国を優勝に導き、０９年ワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）準優勝の主役だった。

ボラスコーポレーションは４日、中央日報との電話インタビューで、「尹錫ミン、柳賢振と契約したのは事実」と確認した。しかしボラス氏側は「現在どのチームと接触中かなど具体的なことは話せない」と了解を求めた。

韓国プロ野球選手はプロ進出後７シーズンが過ぎればポスティングシステム資格を持ち、自由契約選手（ＦＡ）になるためには９シーズンの間プレーしなければならない。尹錫ミン、柳賢振がメジャーに進出する場合、国内リーグの現役選手としては初めて米国に進出する例となる。ボラス氏は昨年、中央日報の単独インタビューでも「韓国でプレーする選手２人に関心がある」と話していた。

尹錫ミンは今年、プロ進出後７シーズンを終え、ポスティング資格を得ることになり、所属チームの起亜（キア）タイガーズが認めた場合、すぐに米国に進出できる。柳賢振は今年６シーズン目で、２０１２シーズンを終えた後、ポスティング資格を得る。

◇ポスティングシステム＝自由契約（ＦＡ）選手身分ではなく、国内球団に所属する選手が米メジャーリーグに進出する場合に適用される。該当選手を望むメジャーリーグ球団が韓国野球委員会（ＫＢＯ）に身分照会した後、移籍料を提示すれば、国内球団は最高額を提示した球団に優先交渉権を与えたり拒否することができる。