◇伝統を拒否した趙広来監督の改革

伝統的に韓国代表は歴代の韓日戦で、体力的な優位を前面に出しながらの激しいプレスで、技術を重視する日本サッカーをつぶすプレーを見せてきた。 しかし趙広来監督は従来の代表チームより一段階レベルの高い技術サッカーを韓国代表に浸透させようとしている。 これをファンは漫画サッカーと呼んでいる。

前回の韓日戦は結果的に失敗だったが、趙広来監督はもう一度、勇気を持って韓国式技術サッカーで日本の技術サッカーを制圧するという正攻法に出る考えだ。 中盤プレーの完成は趙広来監督の宿願だ。 趙監督は昨年８月に監督に就任し、「韓国サッカーは一段階さらにレベルアップする必要がある。 世界サッカーの流れであるパスサッカーを完成し、２０１４ブラジルワールドカップ（Ｗ杯）では８強入りを目標にする」と明らかにした。 そのためにはミスを恐れてはならない。 問題は今回の対戦が韓日戦という点だ。 試合の結果を無視するわけにはいかない。 中盤での正面勝負を準備する趙広来監督にとっては冒険となる。

◇趙広来チームの発展を検証する舞台

日本に日本式で勝つには守備が重要だ。 アジアカップでは日本のパスプレーを事前に遮断できなかった。 日本の組織力に韓国ＭＦが振り回された。 日本の攻勢を中盤で事前に断ち切ってこそ日本の勢いを止めることができる。

またボールキープ率で上回る必要がある。アジアカップ当時、韓国代表は毎試合ボールキープ率で優勢だった。 しかし唯一、日本戦は例外だった。 ４３対５７と劣勢だった。 ＭＦはボールキープ能力をさらに高めなければならない。

趙広来監督は７カ月前に敗れた戦術をもう一度持ち出した。 これは趙広来監督が目の前の韓日戦の勝敗より、２０１４年ブラジルＷ杯を見据えた長期的なテストに重点を置いていることが分かる部分でもある。 その間、趙広来の漫画サッカーがどれほど進化したか確認できる舞台だ。


＜サッカー＞韓日戦の伝統を拒否した趙監督の改革（１）