「高速道路は良才川（ヤンジェチョン）の氾濫で１車線しか使用できません」（ツイッターＩＤ＠ＩＭＡＺ＊＊＊＊）

「江南（カンナム）駅が浸水しノンヒョン駅から江南駅方面は駐車場のようです。そちらにいる方々は迂回して下さい」（＠ＫＨ＊＊＊＊）

ソウルに１時間当たり最高１００ミリを超える豪雨が降った２７日。市民はソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）を通じて消防防災庁の速報やニュースより早く情報をやりとりした。ツイッターなどを通じ出勤途中の道路と電車などの交通情報と被害状況を共有し、迂回できるところを知らたりもした。実際に市民が午前７時ごろから上げ始めた江南駅の浸水状況などは伝播のスピードでテレビやラジオのニュース・交通情報より速かった。

市民は豪雨の際の安全規則順守や生活常識なども共有した。あるツイッターユーザーは、「浸水した地域を自動車で通過する際は低速で運転しエアコンを消さなければならない」という行動要領をのせた。

あるインターネット業者（＠ＤａｕｍＳｏｃｉａｌＳｈｏｐ）は、「豪雨が降る時は室内外の電気故障を修理しないように」などのノウハウを知らせた。ソウル市も代表ツイッターアカウント（＠ｓｅｏｕｌｍａｎｉａ）を通じ、「１４時３０分、盆唐（プンダン）線宣陵（ソンヌン）～水西（スソ）、中央線竜山（ヨンサン）～清涼里（チョンリャンリ）が運行中断状態」「盆唐線は３号線水西駅か８号線を、龍門（ヨンムン）方面は１号線回基（フェギ）駅を利用して下さい」などのツイートを載せリアルタイムで情報を伝えた。地下鉄運行状況を知らせる韓国鉄道公社（＠ｋｏｒａｉｌ１８９９）とソウルメトロ（＠ｓｅｏｕｌ＿ｍｅｔｒｏ）のツイッターアカウントを共有することもした。

ネットユーザーらは、「昨年秋夕（チュソク）連休の豪雨に続きツイッターの威力が今回の豪雨でもう一度立証された」としてＳＮＳのリアルタイム情報伝播能力に感心した。「政府システムもない状況で、ツイッター見ながら出勤する人々がすごい。映画を撮っているようだ」（＠ｓｔｈｓｐｅｃ＊＊＊＊）という意見もあった。

気象庁の予報に対しては批判の混ざった意見が続いた。市民イ・ジェスさんは自身のツイッターに、「気象庁がＳＮＳで公共交通利用を呼びかければ混乱は少なかっただろう」と指摘した。