【社説】民生治安ために派出所暴力を根絶すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.09 14:23
飲酒者に胸倉をつかまれ、暴言を吐かれ、刃物で刺され、暴力を避けて逃げる。 酒場の夜の風景ではない。 全国の派出所で昼夜を問わず見られる風景だ。 公権力の最前方でこうしたことが放置されているのはとんでもないことだ。 警察の対応だけが問題ではない。 こうした騒ぎのため民生治安に対処できていないのだから深刻な問題だ。 こうした状況になったのは過度に厳格な服務指針、警察官の一挙手一投足を監視するカメラが影響しているという。 もちろん市民の人権保護は重要だ。 かといって市民の安全に対して責任を負うべき公権力が過度に委縮して対応できない環境になってはならない。
ソウルのある派出所で今月初めにあった飲酒者の暴力は警察の現状をそのまま表している。 カメラには飲酒者が刃物を振り回し、椅子で対抗した警察の腕が刺される場面が写っている。 警察は腰のベルトのガス銃を抜くこともできなかった。 結局、通り過ぎの市民と力を合わせて刃物を奪い取り、同僚の警察官が到着して制圧するのに成功した。