韓日をつなぐ心の絆(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.07 17:48
なぜか会えば腹が立ち、不便な気持ちになる相手がいる。 それは、似た道を進んできたライバルである場合もあり、自分とは正反対の性格で全く違う人生行路を歩んできた人である場合もある。 こうした理解できない不便な感情は個人レベルだけで表れるのではない。 地域間の葛藤と反目、保守と進歩の緊張など利害関係が相反する集団構成員の間で過激な感情反応が行き来しながら、合理的に解決できない極端な状況になったりもする。
隣接していたり侵略の歴史がある国の間でもそうだ。 ドイツとオランダ、フランスと英国、韓国と日本などがその例だ。 スポーツ競技も「宿敵間の対決」と表現し、政治経済的にも鋭く競争する。 これに関しフロイト学派や対象関係論なら、兄弟間の葛藤のような家族内の力動の延長と見るが、カール・ユングは人間の無意識に深く貯蔵されたコンプレックス理論で説明する。 この時、コンプレックスは相手に対する劣等感だけでなく、慢心・軽蔑などさまざまな感情反応と記憶・行動・知覚などを支配する無意識の感情的なパターンや性向を意味する。