【社説】船員を全員救出…海軍の労苦を評価する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.22 14:49
韓国の海軍がソマリア海賊に乗っ取られた三湖(サムホ)ジュエリー号の船員21人全員を安全に救出する快挙を見せた。三湖ジュエリー号が襲われてから6日後のことだ。今後ソマリアの海賊は韓国船を避けようとするだろう。昨年乗っ取られたタンカー三湖ドリーム号の解放に950万ドルという大金を支払い、韓国の対応が批判を受けた。しかし今回の救出作戦の成功で失墜した国家イメージを回復し、ソマリア海賊もこれ以上、韓国船舶を狙いにくくなった。また遠海まで出て大型船舶を乗っとるなど猛威を振るっているソマリア海賊を委縮させたことで、国際海運の安全性を高めるのに大きく寄与した。
韓国海軍の救出作戦は緊張の中で進行された。三湖ジュエリー号がインド洋のオマーン近隣海域で襲われたのは15日午前6時40分。これを確認した合同参謀本部は、この海域で海賊警戒活動を行っている清海(チョンヘ)部隊所属駆逐艦「崔瑩(チェヨン)」に緊急出動を指示した。ソマリア接境ジブチ港に停泊中だった「崔瑩」は2000キロの距離を全速で航海し、2日後に三湖ジュエリー号に追いついたが、海賊に気づかれないよう距離を置いて観察した。そして海賊の一部が付近を通過するモンゴル船舶を襲うため三湖ジュエリー号から降りた後、リンスヘリコプターが出動し、この海賊を制圧した。同時に海軍特殊戦要員が三湖ジュエリー号への乗船を図ったが、海賊の抵抗で1回目の救出作戦は失敗に終わった。