韓半島を襲う“北極テロ”…ソウルがモスクワより寒かった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.19 12:05
今年の冬は寒さが普通ではない。地球温暖化により100年後には韓国から冬が消えるという予測が色を失うほどだ。新年に入り16日までのソウルの平均気温は氷点下6.7度だ。平年気温(1971~2000年平均)の氷点下2.1度より4.6度も低かった。平年より気温が高かった日は1日もなかった。アイロニカルにも今回の寒さの根本原因は地球温暖化だ。地球が暖かくなり北極地方の気温が通常より10~15度上昇した。これにより北極地方に積もった「熱」があふれ出た。ところがこの「熱」は実は冷たい空気だ。これが中緯度地方に達して寒波になった。
北極の冷たい空気があふれ出た直接原因は「北極振動」だ。北極と中緯度地方の気圧差が周期的に上下するのが北極振動だ。北極が暑くなり高気圧の勢力が弱くなって気圧差が減ったのだ。気圧差が減り北極の冷たい空気を閉じ込めていたジェット気流が弱まった。地表面から5~10キロメートル上空を西から東へ高速で流れるジェット気流の力が弱まり蛇行するようになった。力が抜けた駒がふらつくようにだ。この合間をついて北極の冷たい空気が下方にあふれ、別の側では熱い空気が北上したりもする。