【ソウルツイッター】都市競争力、落ちたギンナンの香りにもあります
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.11 12:31
子供の目は澄んでいました。パパの手を握って落ち葉を踏む子供の歩みで秋がかさかさ音をたてました。父と子の散歩に情があふれていたので、そっとついていきました。ところがどこかでにおいが漂ってきます。クンクン、子供の鼻も感知しました。「パパ、誰かここで用を足した?」パパはしばらくたじろぎました。「うん…ギンナンの木が大人になって…」童話の中の返事ですが、大人だけが用を足すわけではないでしょう。見ると一面、ギンナンの木です。秋の日差しにこんがりと色づいた葉を見ていようとすると、こんな都市にもロマンが残っているようで、心がなごみます。
ところで秋が深まるのは黄色いギンナンの葉だけではありません。ひどくにおいを漂わせる実もあります。落ちた実にハイヒールを履いた女性たちは滑りがちで、これを片づける清掃員の腰も曲がります。ソウル並木の中でギンナンの木の割合が4割が超え、秋になれば市民たちの訴えもギンナンの実のごとく積もります。ツイッターで尋ねると「ギンナンの実を踏んで講義室に入ったらみんなににらまれた」「久しぶりに韓国に帰ってきたら三清(サムチョン)洞が良いと言うので行ったところ、変なにおいがしたので、紹介してくれた人に怒った」と笑えない話が聞こえてきます。